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松本建設.棟梁日記・2008年

多久市の炭鉱主「なかしま」邸宅跡

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多久市の市文化交流会館「なかしま」が、老朽化などで解体されることになり一般公開されるため見学に行って来ました。炭鉱を経営していた中島茂氏の邸宅跡で当時のにぎわいぶりをしのぶ建物に出会いました。昭和15年に建てられた18室もある日本家屋です。
 
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床の間横の火打窓              初めて見る木と竹を組合せた欄間です
 
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 客間として利用していたのでしょうか床の間が6ヶ所も作られていました。
 
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台所と廊下境壁に漆喰塗・丸窓ステンドガラス

住まいのお手入れアドバイス NO.4

レンジの汚れがとれない! 魔法の粉―重曹の巻

レンジフードにこびりついた油や換気扇についた頑固な汚れを落とすには、苦労しますね。強力洗剤でも落ちないし、仕方なくハウスクリーニング屋さんに頼んだりします。
しかし、もっとも良い方法は、安全で安心な重曹ですよ。ぬるま湯に重曹を溶かし、不要になった布に染み込ませて汚れの個所をふき取る。2~3度拭けば、びっくりするほど汚れは落ちます。この方法は、ハウスクリーニング屋さんの秘法かもしれませんが、教えてくれません。

それから、この重曹はクレンザーよりも落ちます。ですから、食器洗いにも抜群の効果があります。茶渋がついた湯飲みや汚れが取れないガラス類、またコーヒーカップもピッカピカになります。

不精な方は、ボールに重曹を溶かして、その中に油が付いた食器をうるかしておけば、後は水洗いして拭くだけです。
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喫茶油屋さんリフォーム工事が終りました

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昔の姿に近い白壁造りの外壁を少しなりとも再現出来たんではないかと思っています。中でも大変だったのが木製建具のかんのん開き建具の建付(取付)工事です。(右上写真)建具本体や丁番はそのまま再利用したのですが、仕上げ段階では微妙にズレなどが発生して、削り合わせに時間が掛けてしまいました。

昔は、こんな町並みが続いていただろうなと思わせるような不陰気に仕上がったと思います。
 
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↑ 完了   ↓                                               ↑   工事前の外壁 ↓
 
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(有)百屋さんに瓦工事をお願いしました。

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喫茶油屋さんの屋根替工事を(有)百屋さんにお願いしています。専務のプロフィールをご紹介します。

「修業時代は、京都奈良の東大寺、薬師寺などあきもせずに観て廻っていました。観るのは屋根瓦ばかりですので彼女からは一つも楽しくないとブスッとされていましたが、そんな彼女も今では母親となり子供たちと一緒に仕事を応援してくれています。
父親の元、日祭日には幼稚園の頃から現場の手伝いに廻っていたものの、将来の夢はプロ野球選手、中学は硬式ボーイズ高校と甲子園目指して高校最後の夏、あえなく1回戦敗退。そこで私の将来はいざ瓦職人へ。
滋賀県での弟子修業の道を決めたのです。5年間の修業の中での国宝「彦根城」の修復に携わることが出来たのは貴重な経験でした。拾万枚の瓦と葺土七十屯の揚げ降ろしの作業は野球の基礎体力が役に立ちました。
屋根瓦と言っても時代の移り変わりと共に生活様式も変わってきています。当然のことながら、瓦も様々な形状が生まれてきています。その流れを敏感に捉へ1級技能士に恥じないよう、お客様からの笑顔を楽しみに職人として終生研鑚して行きたいと思っております」百束 格 。

私は仕事ぶりが気にいっています。(有)百屋さんにエールを送り瓦工事店の繁栄をお祈りします。
 
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瓦の下の土とルーフィングの役目!

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材木町の喫茶油屋 さんの屋根解体作業を始めました。

2階だけで約70坪分の瓦をはぎ→土→杉皮→竹などと解体を進めていきます。なにげない作業の中にも瓦の下に敷きつめてある土の厚さ(70mm~100mm)に考えさせられました。 

台風など雨と横風の時には瓦だけでは雨の侵入を防げない時があると思います。その時に活躍するのが、土や杉の皮で雨漏れは防ぐことが出来ていたのです。もし雨が濡れたとしてもよほどの事がない限り下までは落ちてこなかったんではないでしょうか、それに時間がたつと、土は乾燥することが可能なのです。

今は、その役目をルーフィンと言うアスファルトに似たシートを張ることによって防ぐようになっています。耐震的・構造・材料の質.大きさは、無視して考えるなら昔の作りが正解なのです。悲しいようですが、瓦自体で強い雨風は防げないと思っていた方が良いと思います。

だから、瓦の下の施工の仕方がかぎを握っていると思います。
 

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の屋根下地は、竹の上に杉皮、その上に土を敷きつめて瓦を葺いています。

 

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(←ルーフィング)野地板打ちが終わり(↑)、ルーフィングを張り、いぶし瓦を葺き終わり、棟の作業に取掛かったところです。(↓)

 

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松本建設
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