大黒柱の切込み(手刻み)!・・・・・木組み・・・・・
大工の技を伝える家づくり! 佐賀県唐津の工務店・松本建設
福岡県星野村の杉材の磨き丸太専門店、白坂木材から取寄せた磨き丸太です。実を言うと星野村の白坂木材さんへ訪問して磨き丸太の出来上がるまでの作業工程や山の中へ入りこの柱の立ち姿などを、見学に訪れたいのです。なかなかタイミングが会わなく、近い内に紹介できるよう頑張ってみるつもりですが・・・計画中?。写っている磨き丸太、大きい所で直径が50センチもあり、長さは、9メートルあり松本建設では、大黒柱として使用します。10数年前頃までは、唐津市の大工さん・工務店さんなど好く縁桁に使ったものです。また、根株と言われる木の根元にあたる凸凹している所を好んで使用していました。 |
大黒柱に梁を取付けて行く、木組み(指合わせ)の手順を紹介して行きます。
| 大黒柱と横方向から取付く構造材(梁)を合わせている所です。 |
大黒柱の端に、横棒(白い棒)を打っていますが、先に見えている梁と 平行になっているか(水平方向)を目で確認している所です。 意味が分かりますかね? | |
梁を大黒柱の形に合わせて、丸く合わせている所です。 (大工言葉で、大黒柱をひかると言っています。) | |
大黒柱の形に合わせて、梁を丸く彫りねじれ防止のため、 ホゾを作った所です。 | |
今度は、大黒柱に梁の形を合わせて行く所です。 (大工言葉で、梁をひかると言っています。) | |
ドリルで穴を掘っています。 | |
のみを使い梁に合わせた形に彫っている所です。 | |
梁の形に、堀上がった所です。見にくいですが、中央に、四角い穴を掘っています。先ほどの梁のホゾが、収まる所になります。 | |
最終段階です。 かけやを使い梁をたたいて、指合わせ(木組み)の作業中です。 | |
時間は掛かりますが(約1日)、やっとの想いで、1ヶ所の指合わせ(木組み)が、終ったことになります。尚、この大黒柱にはまだ5ヶ所の同じ作業が、残っています。 | |
墨付けから切込み(手刻み)!
大工の技を伝える家づくり・・・その1・・・佐賀県唐津の工務店・松本建設
家づくりの仕事初めとして大工さんによる墨付けの作業が、始まります。 蟻継ぎ・腰掛け蟻継ぎ・追掛け大栓継ぎ・金輪継ぎ・台持ち継ぎなど使う場所・材質によって、色々と違う所を紹介します。 | |
土台を自然に乾燥させている所。 桧の土台120×120(4寸角)風通しのいい室内で乾燥させています。 | |
土台の墨付けには、腰掛け蟻継ぎ・蟻継ぎなどの土台の継ぎ手があります。 | |
腰掛け蟻継ぎ切込み(手刻み)の様子。 桧の土台。 | |
土台の切込み(手刻み)の様子。 手前に彫っている穴は、腰掛け蟻継ぎの女。 | |
腰掛け蟻継ぎには、 男と女があります。 | |
土台の蟻継ぎ | |
蟻継ぎ(アリ) 土台のアリと、アリが納まる所を掘って、造作が終った所です。 | |
床下の木組み・大引きの継ぎめや 桁や母屋などの継ぎ手によく使います。 追掛け大栓継ぎと呼ばれています。 | |
追掛け大栓継ぎの切込み | |
桧の材料です。 | |
継ぎ手をかんなで削っています。 | |
写真では、分かりにくいですが 追掛け大栓継ぎが、出来上がっています。曲がりにも引張りにも強い継手の1つです。 | |
墨付けされた大引きを大工さんにより 手刻みで切込まれた後に 組んだところです。 横から四角い15ミリの栓を打込んだ所です。 これで1本の木と同等の、強度が発揮できます。 | |
梁の墨付け後 | |
梁の切込み | |
金輪継ぎ+しゃち栓の継手 杉材 120*360の梁の継手 大工職人の腕が試される継手の1つです。 | |
金輪継ぎ 継ぎ手の切込み(手刻み) かんなで削り凸凹を無くしている所です。 | |
杉材です。 | |
片方の金輪継ぎがの継ぎ手が出来上がりました。 | |
片方の金輪継ぎの継ぎ手が出来上がりました 角度を変えて写しています。 | |
梁の墨付け | |
ちょうなによる、束柱の座 作り。 | |
松材や杉材を使用します。 ちょうなの作業後 | |
台持ち継ぎの墨付け | |
台持ち継ぎの墨付け |
込み栓⇒樋柱と構造材(梁)の仕口づくり。・・・・・木組み・・・・・
大工の技を伝える家づくり・・・その2・・・佐賀県唐津の工務店・松本建設
柱は、樋柱です。 樋柱の上部分に穴を掘っています。 そこに、横から構造材(2階の床材・梁)を取付けますが、 樋柱と梁の仕口づくり等を紹介したいと思います。 | |
穴を掘った形に合うように、 構造材(梁)の仕口(ホゾ先)を作っていきます。 | |
・・・・・込み栓=打出し・・・・・ 2階の床組み:樋柱を中心に梁が樋柱に取付く時の梁の墨付けのようす。(私たち、松本建設では、打出しとよんでいます。樋柱を中心に1方向か2〜3方向から集まる時の樋柱内で使う継目です。 | |
ホゾ先と大入の加工。 | |
材料のねじれを防ぐため、 上端と下端に打出しのホゾ先を作りました。 | |
打出しには、いろんな形が出来上がります。 | |
・・・・・込み栓=ヤリ出シ・・・・・ 2階の床組み:樋柱を中心に梁が樋柱に取付く時の梁の墨付けのようす。(私たち松本建設では、やり出しとよんでいます)樋柱を中心に4方向からか、3方向から集まる時の樋柱内で使う継目です。 | |
ヤリ出シと打出しを組合せた継ぎ手。 | |
ヤリ出シは、引腰の相手方になります。 | |
・・・・・込み栓=引腰 ・・・・・ 2階の床組み:樋柱を中心に梁が樋柱に取付く時の梁の墨付けのようす。(佐賀、唐津の工務店・大工内では、引腰 とよんでいます)樋柱を中心に4方向からか、3方向から集まる時の樋柱内で使う継目です。 | |
引腰は、ヤリ出シの相手方になります。 | |
右が引腰 で左が打出しです。 建てたときには、柱を中心に一直線に つながります。 | |
ここの引腰は、ヤリ出シのホゾ先が、 上端と下端で組まれることになります。 |
金輪継ぎ+しゃち栓打ちの継手づくり。・・・・・木組み・・・・・
大工の技を伝える家づくり・・・その3・・・佐賀県唐津の工務店・松本建設
木組みの継手の種類には、胴付(どうづき)・合欠き(あいかぎ)・追掛け継ぎ・金輪継ぎ・台持ち継ぎ・竿継ぎ・蟻継ぎ・そぎ継ぎなど沢山ありますが、 上からの荷重が加わった時の曲がる力や引っ張る力に1番耐えられる継ぎ手の1つが、金輪継ぎ+しゃち栓打ちの継手だと思っています。 そして、2つの材料を継いだ所も1本の材料に見えるように、美しく仕上がるのです。 | |
上からしゃち栓をたたいて入れていきます。 (右写真の立っている棒がしゃち栓です) しゃち栓は、下の幅=21ミリ・上の幅=30ミリと三角形に作っています。 | |
しゃち栓をたたいていくと、継ぎ手は もう外れ無くなります。 | |
これで1本の木と同等の、強度が発揮できます。 |
かぶと蟻・・・・・木組み・・・・・
大工の技を伝える家づくり・・・その4・・・佐賀県唐津の工務店・松本建設
棟上当日の写真です。 桁の上からまつ材の梁が接続される所です。 やっかいなことに大工さんの腕がためされる 大切なポイントの1つとなります。 | |
手刻みの様子です。 | |
かぶと蟻のアップ | |
梁の角度や深さ・斜めの長さ・蟻の大きさなど 1つまちがえても、桁と梁はうまいこと組みあがりません。 | |
最後の所です。 上から かけあ(木で出来た大きなかなづち)で2~3回たたけば、 綺麗におさまります。 | |